ピアニスト田崎悦子 活動報告

ピアニスト田崎悦子

Topics2012

特急“Joy of Music”001号 東北行き 速報!(2012.1.28)

冷たい風の歓迎を受け、被災地仙台への復興応援という事で仙台市内の私立聖ウルスラ英智小中学校の講堂で演奏をして頂きました。広い講堂内では暖房は侭ならなく、田崎先生には学校で用意して頂いたストーブの前で出番をお待ちして頂きました。子供たちとの音とのふれ合いで、お互いの心は温かくなったようでした。

演奏に先立ち先生は私に以下の文を寄せて頂きました。

「歴史に残る大震災からそろそろ1年になろうとしている今日この頃、皆様ご自身、そして周囲にはまだまだ深い傷の癒えない方達が沢山いらっしゃるかと思います。 今日、皆様とこうして肌と肌で触れ合う機会を頂き、音楽そのもののパワーを借りて、私の心を全開にし、皆様と手をつなぎあいたい思いでいっぱいです。仙台市出身の私の教え子、三又瑛子も参加してくれることになり、楽しく、心豊かなひとときをお過ごしいただければ幸いです。」

次に256回目の誕生日を迎えたMozart大好きの仙台モーツァルト協会での演奏です。 入念なリハーサルでは、的確な指示を出し音楽に真摯に向き合っている先生の一面を拝見させて頂きました。ここで又、驚いたのは先生のプログラム構成です、被災地や、被災者の事を考えての内容になっておりました。

Program
~悲しみ‐勇気‐復興~

第1部(ソロ演奏 三又瑛子)

モーツァルト:幻想曲 ニ短調 作品397、ロンド ニ長調 作品485

第2部(ソロ演奏 田崎悦子)

ショパン:夜想曲 第19番 ホ短調 作品72の1、
    夜想曲 第20番(遺作)嬰ハ短調

バッハ: パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828
 序曲(かがやく未来)
 アルマンド(祈り)
 クーラント(勇気)
 アリア(おさな子の戯れ)
 サラバンド(聖母の微笑)
 メヌエット(あけぼの)
 ジーグ (躍動)     ( )内は、田崎の想いを反映した題名

第3部(2台4手での演奏  田崎悦子、三又瑛子)
シューベルト :4手のための幻想曲 ヘ短調 作品940
モーツァルト :2台のピアノのためのソナタ ニ長調 作品448
ブラームス :ハンガリー舞曲集より 第6番 変ニ長調

 

仙台出身の三又瑛子さんのモーツァルトは若々しく楽しく感じ、2部では心に残るショパンをご披露、バッハでは復興への思いが込められた感じがしました。

3部ではモーツァルティアンお待ちかねの2台のピアノのためのソナタ ニ長調 作品448を演奏して頂きました。アンコールにはハンガリアの5番、東欧への思いを感じました。
また、会場にお越しの方全員に先生のCDをプレゼント。
「ブラヴィッシモ!」大きな拍手が何時までも続きました。

打ち上げでは協会会員と意気投合で大いに盛り上がりました。

(文責:仙台モーツァルト協会 事務局 林 典男)

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